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2026年3月1日日曜日

シン・自然観察倶楽部『ツキイチ観察会 2月22日』

『曇天模様の空の下~つぼみのままでゆれながら』な朝。
今日はどれだけの蕾が開花したのか、
と言うか、セツブンソウでしょ?皆さん狙ってるのは…

たまたま、たまのイラストを見つけた


出撃寸前、洗濯物干してたらどんどん青空になっていく。
そうだ、S先生は晴男だった…
気温がどうなるか判らず、綿の長袖Tシャツに、
綿のヤッケを被って行ってみる。
暑がりだから何とかなるっしょ。

途中で名札を忘れたことに気が付く。
取りに帰る。
ギリギリ遅刻…
受け付け始まってるよ、って何この人数…
二桁、いらっしゃいますね…
白い名札、足りないかも。
何が起こっている?


セツブンソウだけでこれだけ来ないだろ?
何がみんなを呼び寄せてるんだ?
大きいお友達11人、小さいお友達2人。
待てよ?
啓蟄過ぎると、カナヘビハンターたちも来るぞ?
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

表紙!
これが気になってねぇ


見返し
簡単な状況報告


概要みたいな感じ
嬉しい悲鳴がこだまする


1ページ
今日の主人公


2ページ
馬酔木の花


3ページ
カタクリはまだ眠っている


4ページ
誰かの家になるのかなぁ


5ページ
必死で探した


6ページ
空飛ぶスパゲッティモンスター


7ページ
望遠レンズ忘れた


8ページ
てふてふ1


9ページ
God Save The Queen


10ページ
てふてふ2


11ページ
今年初のはちゅーるい


いつもの案内
そろそろこの文も飽きたな


裏表紙
参加者のお持ち帰り品


午後からの、内輪だけのまったり観察会。
昆虫飛来、爬虫類出現で、
全然まったりできず、
でもネタがいっぱい手に入ったので大満足。

さぁ、来月はいよいよカタクリとショウジョウバカマだ。
カナヘビの情報も流したから、いよいよ奴らがやってくる(笑)

2025年11月23日日曜日

シン・自然観察倶楽部『ツキイチ観察会 11月23日』

温度も湿度も最高に気持ちが良くて、
毎回これだったら良いのに、と思ってしまう。

前回は雨で座談会。
今日は久しぶりの観察会だったけど、
里山トレイルランなんていうイベントのため、
ランニングコースと被らないよう、
下の駐車場辺りを廻ることにした。
このイベントが賑やか過ぎて、野鳥が見えない…
望遠レンズ持って行ったのになぁ。

今回はカキ講習。
いろんな柿を見てみる。
赤いのもあれば黄色いのも。
まぁ全部渋柿なんだけどね。

それと、今年の観察会はこれでおしまい。
年末は忙しいし、1月までお預け。
その間に、名札作っておかねば。

まずは表紙

表紙(猪の足跡)



挨拶のようなもの
見返し



概要的なもの

前書



まずは先月の振り返り。
1ページ



フユノハナワラビ
2ページ



老爺柿とか老鴉柿とか言われる
3ページ



これも山柿
4ページ



交配しやすいのでこれも山柿
5ページ



やつらの足音、いや脚跡のバラード
6ページ



美しく残酷な寄生バチ
7ページ



染物用にカワラタケ
8ページ



おやつタイム
9ページ



もう冬はそこまで来てる
10ページ



食べられます。

11ページ



いつものご案内
案内



今回の主役
裏表紙



写真が綺麗、って褒められたよ!
続けていったら、もっとかっこいい写真が撮れるかも。
来年も、いっぱい撮って頑張る!

2025年4月7日月曜日

テングチョウ

テングチョウ(Libythea celtis

分類

チョウ目、タテハチョウ科、テングチョウ亜科Libythea属に分類される。
本亜科は系統的に非常に古いグループで、
世界に10種程度しか存在しない「生きた化石」とも呼ばれる希少な分類群である。
日本には本種1種のみが分布し、
他のタテハチョウ類とは形態的にも生態的にも一線を画す存在である。

生態

年間サイクルの特徴
テングチョウの最大の特徴は「成虫で越冬し、同じ成虫が夏も乗り越える」という、
蝶としては極めて特異なライフサイクルにある。
多くの地域で年1化性を示し、春から翌春まで1年近く生きる個体も存在する。
その長い成虫期間の中で「夏眠」と「越冬」という二つの休眠を使い分けている。

春(越冬明け~初夏)
越冬から目覚めた成虫が3月頃から活動を開始し、
日向で吸蜜・吸水しながら交尾と産卵を行う。
この時期の個体は翅が色褪せ擦れていることが多く、
長い越冬期間を乗り越えた証となっている。
卵から育った新成虫は5~6月に一斉に羽化し、
羽化直後は湿地や崖、河川敷などに多数が集まって集団吸水する様子が観察される。
この集団吸水は初夏の短い期間だけ見られる特徴的な行動である。

夏(夏眠期)
羽化後2週間ほど活発に活動した新成虫は、真夏の盛りになると急に姿を消す。
これが「成虫夏眠」である。
夏眠中の具体的な潜伏場所は未解明な点が多いが、
強い日射や高温を避けて林内の暗い場所や樹冠部に退避していると推測されている。
真夏にはほとんど姿が見えなくなり、
この「フェードアウト」が夏眠入りのサインとなる。

秋(夏眠明け~越冬準備)
秋になると夏眠から覚めた成虫が再び活動を開始し、
晩秋まで日当たりのよい林縁や道沿いで目立つようになる。
和歌山や岩手などでは、秋口に林道や谷筋でテングチョウが多数乱舞する
「夏眠明けの群飛」が報道されており、
局所的大発生と夏眠・越冬戦略の関係が注目されている。

冬(越冬期)
成虫のまま越冬する。
越冬場所は林縁の藪の奥、常緑樹の枝先付近、建物の隙間などと考えられているが、
具体的な越冬場所はまだよく分かっていない部分も多い。
冬でも日差しが暖かい日には越冬中の成虫が飛び出し、
日向で日光浴したり、早春の花で吸蜜する姿が見られる。

発生回数と地域差
多くの地域では年1化で、
初夏に羽化した成虫が夏眠→越冬→翌春産卵というサイクルで完結する。
一方、冷夏の年や夏が涼しい地域・南西諸島などでは、
本来夏眠するはずの成虫が休まずに性成熟し
年2化が発生することがあるとされているが、
野外での確実な観察例はまだ多くない。

行動生態
成虫は素早い飛行で花や湿地を訪れ、縄張り意識が非常に強い。
他の蝶が接近すると素早く追い払う行動が頻繁に観察される。
この攻撃的な性質が「天狗」の名にふさわしいとされる。
幼虫はイモムシ型で、エノキ類の葉を専ら食する。

形態の特徴
翅長20~30mmで、中型のタテハチョウである。
最大の特徴は頭部から突出した長い下唇髭(パルピ)で、
これが天狗の鼻のように見えることが和名の由来となっている。
このパルピは他のタテハチョウには見られない顕著な特徴で、
本種を一目で識別できる決定的なポイントである。
翅表は茶褐色を基調とし、オレンジ色の模様と白斑が配置される。
前翅先端は幅広く突出し、これも識別の重要なポイントとなる。
翅裏は枯葉に酷似した模様を持ち、止まった時には周囲の枯枝や枯葉に完全に溶け込む。
この擬態能力の高さと素早い飛び方により、止まった瞬間に見失うことも多い。

土壁や枯枝に好んで止まる習性も、この擬態戦略の一環である。

時々大発生する


歴史
テングチョウの和名は江戸時代以前から使用されていたと考えられ、
その特徴的な鼻状のパルピが天狗を連想させたことに由来する。
系統的に古いグループであることから、
化石種との関連も研究されており、進化生物学的にも興味深い存在である。

分布と生息域
日本では本州・四国・九州・南西諸島に広く分布するが、北海道には分布しない。
平地から山地の雑木林を主な生息環境とし、
特に食草であるエノキ類が生育する林縁部や河畔林で多く見られる。
日当たりのよい林道や谷筋、湿地周辺も重要な生息環境である。
観察のポイント

時期による観察難易度の違い
春(35月)と秋(911月)が観察しやすい時期である。
真夏は夏眠のため姿を見ることが難しい。
暖かい冬日には越冬個体が日光浴に出てくることもある。

観察場所
エノキが生育する雑木林の林縁、日当たりのよい林道、
河川敷や湿地周辺が観察適地である

特に初夏(5~6月)の集団吸水は、
湿地や崖で多数の個体が集まる様子を観察できる貴重な機会となる。

同定の決め手
頭部の長いパルピ(鼻状突起)と前翅先端の幅広い突出が最大の識別点で、
他のタテハチョウとは一目瞭然である。
飛翔中は素早く直線的に飛び、止まると翅を閉じて枯葉に擬態する。

行動観察のポイント
縄張り意識が強いため、同じ場所に繰り返し戻ってくる習性がある。
この習性を利用すると観察や撮影がしやすい。
また、羽化直後の集団吸水から急に姿を消す「フェードアウト」は、
夏眠入りを観察できる貴重な現象である。

現在の危惧・保全上の問題(2025年時点)
全国版のレッドリストには未掲載であるが、
名古屋市版レッドリスト2025では絶滅危惧II類(VU)に指定されており、
都市部を中心に生息地の減少が懸念されている。
主な脅威は食草であるエノキの減少である。エノキは河畔林や屋敷林に多く見られる樹種だが、河川改修や宅地開発により生育地が減少している。テングチョウはエノキに完全に依存するため、食樹の保全が本種の保全に直結する。
温暖化の直接的影響は現時点では明確でないが、2025年に岩手県北部で大発生が報告されるなど、分布や発生パターンに変動が見られ始めている。気温上昇により夏眠や越冬のタイミングが乱れる可能性も指摘されている。

保全上重要なのは、雑木林の林縁環境とエノキの保全である。
特に河畔林や屋敷林に残存するエノキは、地域個体群の維持に重要な役割を果たしている。
越冬場所や夏眠場所の具体的な解明も、今後の保全施策に必要な課題である。

文化的背景
天狗の鼻に由来する和名は、日本人の自然観察眼の鋭さを示す好例である。
その特異な形態は古くから人々の注目を集め、
「天狗らしい」攻撃的な縄張り行動とともに、様々な観察記録や逸話が残されている。
生きた化石とも呼ばれる系統的位置と、
成虫で夏も冬も乗り越える特異なライフサイクルは、
生物の適応戦略の多様性を示す教材としても価値が高い。

飼育できるか、できるならその方法
野外環境に近い条件下で幼虫からの飼育は可能であるが、
夏眠や越冬の管理が難しく、一般向けではない。
専門家向けの飼育方法を以下に示す。

幼虫飼育
食草であるエノキの新鮮な葉を継続的に提供する必要がある。
飼育容器は通気性を確保し、適度な湿度を保つ。
幼虫は比較的飼育しやすく、2化目まで飼育成功した例も報告されている。

成虫飼育
蜜源として花や薄めた蜂蜜を提供し、湿気管理に注意する。
しかし、夏眠や越冬を人工的に管理することは非常に難しい。
夏眠には適切な温度と光条件の制御が必要で、
越冬には低温期間の確保が不可欠である。
これらの生理的要求を満たすことは専門的知識と設備を要する。

倫理的配慮
野外個体の採集は生息地への影響を考慮し、
特に都市部の小規模個体群からの採集は避けるべきである。
飼育は学術的目的や保全活動の一環として行うことが望ましい。

観察会で役立つ豆知識

長寿記録保持者
「今見ているこの1頭は、実は去年の夏も、今年の冬も越えてきた"長生きのチョウ"かもしれません」と説明できるほど寿命が長い種類である。
春に見る翅がボロボロの個体は、まさに1年近い成虫期間を生き抜いた証拠である。

夏も冬も寝てやり過ごすチョウ
「夏は暑くて姿を消し、秋にまた戻ってきて、そのまま冬も越える」という説明は、
幼児から大人までイメージしやすく、
テングチョウのライフサイクルを伝える効果的な表現である。

世界に10種の希少グループ
テングチョウ亜科は世界に10種程度しか存在しない希少な分類群で、
「生きた化石」とも呼ばれる。
このような系統的に古いグループを身近な場所で観察できることは、
実は大変貴重である。

2025年岩手県の大発生
2025年に岩手県北部で大発生が報告され、林道や谷筋での群舞が話題となった。
大発生のメカニズムは未解明だが、夏眠・越冬戦略との関係が注目されている。
このような現象は不定期に各地で報告されており、
観察会参加者に「もしかしたら今年はここでも?」という期待を持たせることができる。

越冬場所・夏眠場所は未解明
これほど身近な蝶でありながら、
越冬場所や夏眠場所の具体的な詳細はまだよく分かっていない。
観察会で「越冬場所」や「夏眠場所」の候補を写真付きで記録することは、
かなり価値のある地域データになる。市民科学の貢献が期待される分野である。

初夏の集団吸水は必見
5~6月の羽化直後、湿地や崖に多数が群がる集団吸水は、年に一度のチャンス。
この行動を観察した後、2週間ほどで急に姿を消す「フェードアウト」現象も
合わせて説明すると、参加者の観察意欲が高まる。

天狗の鼻の秘密
長いパルピ(下唇髭)は、実は口器を保護し、
花の奥の蜜を吸うのに役立つと考えられている。
天狗の鼻に見立てた和名の面白さと、実用的な機能の両方を紹介すると、
子どもから大人まで楽しめる。

枯葉擬態の名手
翅を閉じて枯枝に止まると、本当に枯葉にしか見えなくなる。
観察会では「今、目の前の枝に止まっています。どこにいるでしょう?」
というクイズ形式で参加者の観察眼を試すと盛り上がる。
温暖化の影響で,生息環境や活動時期への影響も注視されているが,
成虫での越冬などの生態的適応力も持ってる.

2025/03/23
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35.502958・ 137.027801

自分用メモ

2025年3月6日木曜日

オオムラサキ

オオムラサキ(Sasakia charonda

分類
チョウ目 タテハチョウ科 コムラサキ属

日本の国蝶である。
属名の「Sasakia」は日本昆虫学の開祖である佐々木忠次郎博士にちなみ、
種小名の「charonda」は古代シチリアの立法学者カロンダスから名づけられた。
日本の亜種(*Sasakia charonda charonda*)を基準として、4亜種が知られている。

今回は越冬中の幼虫を確認。
無事羽化できるよう、見守りたい。
越冬中の幼虫


観察会豆知識
学名に日本人の名前が入っている数少ない国際的に認められたチョウであり、
日本の昆虫学の発展を象徴する存在である。

生態
オオムラサキは年1回の発生サイクルで生活する。
母蝶は夏(6月下旬〜8月)にエノキの葉に1つずつ卵を産み付ける。
孵化した幼虫は緑色で、約20日おきに脱皮を繰り返しながら成長する。

幼虫はエノキやエゾエノキの葉のみを食べて育つ。
3齢幼虫になると葉の端から食べるようになり、
寒冷地では3齢で、暖地では4齢で越冬に入る。
越冬幼虫はエノキの根元に落ちた落葉に張り付き、
茶褐色に変色して落ち葉に擬態する。

春になると目覚めた幼虫は再び木に登り、
エノキの若芽を食べながら5齢、6齢へと成長する。
6齢幼虫は約25日で蛹となり、6月末から7月に成虫として羽化する。
成虫の寿命は約1〜2ヶ月で、産卵を終えると死ぬ。

成虫はクヌギやナラ、ヤナギなどの樹液を好んで吸う。
腐った果実や動物の排泄物からも吸汁する。
雄は縄張り意識が強く、午後に活発に飛び回り、
樹液をめぐってカブトムシやクワガタを追い払うほど勇ましい行動を見せる。
時にはオオスズメバチすら追い返す。

観察会豆知識
幼虫は餌のエノキに糸で「台座」を作り、
満腹時と空腹時で台座への行動が異なる習性がある。
この台座の有無を観察すると幼虫の健康状態がわかる。
また、蛹は外敵に驚くと体を震わせる防御行動を取る。

形態の特徴

成虫
雄は翅を広げると10センチ以上になり、翅表は美しい青紫色に輝く。
外縁は黒で囲まれ、中央に白や黄色の斑紋がある。
雌は雄よりも大きく、翅表は紫の輝きがなく黒茶色である。
斑紋は黄色系で目立つ。

翅裏の色は地域によって変化する。
北部の個体では黄色味が強く、南部では白色が多い。
いずれも羽脈に沿った細かい模様と点状の紋が見られる。

飛翔力が非常に高く、鳥のように力強く羽ばたき、大きな音を立てて飛ぶ。

幼虫
孵化直後は鮮やかな緑色だが、
秋から冬にかけて落葉に似た茶褐色に変色する。
これは越冬に適応した擬態である。

類似種との区別
コムラサキはオオムラサキより小型で、翅の形がよりシャープである。
サイズと翅の形状で容易に区別できる。

観察会豆知識
雄の青紫色の輝きは光の当たる角度によって見え方が変わる。
構造色と呼ばれる光の干渉による発色で、
鱗粉の微細構造が光を反射して生み出される色である。

歴史
1956年に記念切手が発行され、
1957年に日本昆虫学会と日本鱗翅学会によって日本の国蝶に選定された。
古くから日本の里山文化と深く結びつき、
エノキとクヌギの雑木林はオオムラサキの「生命の源」として親しまれてきた。

観察会豆知識
国蝶の選定は「日本を代表するにふさわしい美しさと大きさを持つこと」
「日本固有の種であること」が基準となった。
最終候補にはミヤマカラスアゲハも残ったが、
オオムラサキの雄大さと里山との結びつきが決め手となった。

分布と生息域
分布は北海道から九州まで広範囲に及ぶが、
本州中部以北でより多く見られる。

オオムラサキは里山の雑木林に深く関わっており、
エノキで産まれ育ち、クヌギの樹液を吸いながら生命をつなぐ。
食草のエノキと樹液源のクヌギやナラが共存する雑木林環境が
生息の必須条件である。

観察会豆知識
かつて日本各地に広がっていた里山の雑木林は、
薪や炭の供給源として定期的に伐採・管理されていた。
この「ほどよい撹乱」がエノキとクヌギの混交林を維持し、
オオムラサキの生息を支えていた。

観察のポイント

時期と時間帯
成虫は6月下旬から7月に最も多く見られる。
雄は午後に活発に飛び回るため、14時〜16時頃が観察に適している。

場所
クヌギやナラの樹液が出ている場所を探す。
高さ2〜3メートルの幹に樹液が染み出している箇所に集まることが多い。

同定ポイント
雄:翅表の濃い青紫色の光沢、黒い縁取り、中央の白や黄色の斑紋
雌:紫の輝きがなく黒茶色、翅が丸みを帯びて大きい、黄色系の斑紋
幼虫(春〜初夏):緑色の体でエノキの葉上にいる
越冬幼虫(秋〜冬):茶褐色でエノキの根元の落ち葉に張り付いている

観察会豆知識
樹液に集まる際、オオムラサキは羽を広げて静止することが多い。
このとき翅表の美しい色彩を観察できる絶好のチャンスである。
カメラを近づける際はゆっくりと動き、急な動作を避ける。

現在の危惧・保全上の問題(2025年時点)
オオムラサキは環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。
2024年の調査では生息数が年間約10.4%のペースで減少していることが報告された。

減少の主な原因
1. 里山の減少と管理放棄:薪や炭の需要がなくなり、雑木林が管理されなくなった結果、
            森林環境が変化した
2. 開発による森林破壊:住宅地や道路建設によるエノキとクヌギの雑木林の消失
3. 温暖化の影響:冬季の気温上昇による越冬環境の変化、分布の北上傾向

温暖化の具体的影響
越冬幼虫は地面の落葉下で冬を越すが、
冬の気温が高くなると越冬に悪影響を及ぼす可能性がある。
幼虫は乾燥や高温に弱く、
環境変化による生存率の低下が報告されている。

近縁種のナガサキアゲハでは温暖化による分布の北上が確認されており、
オオムラサキにも同様の影響が及ぶ可能性が指摘されている。
放蝶によってアカボシゴマダラの数が異様に多くなり、
食草が被るオオムラサキや、ゴマダラチョウの数が心配される。

保全の取り組み
適切に管理された雑木林(エノキとクヌギの混交林)約45ヘクタールがあれば、
地域個体群の衰退を防げるとされる。
各地で保全活動が盛んに行われており、
里山の再生や食樹の植樹、観察会などが実施されている。

さらに乱獲や記念にするための放蝶、
飼育個体の野外放出も生態系を乱すリスクがあり、
個体群の遺伝的多様性や地域固有の特徴を壊す可能性が危惧されている。
地域によってはオオムラサキの採集制限や管理が行われているため、
観察や採取の際はマナーや規制を守ることが求められている。
特に大人。
人の山で乱獲して、食草まで勝手に切って持って行くのは犯罪。

観察会豆知識
雑木林の保全には定期的な伐採や下草刈りが重要である。
これにより林床に光が入り、エノキの実生が育ち、世代交代が促進される。
「何もしない保護」ではなく「適度な人為的管理」がオオムラサキを守る鍵となる。

文化的背景
オオムラサキは古くから日本人に親しまれ、
里山の象徴として文化的価値を持つ。
国蝶としての指定は、単に美しいチョウというだけでなく、
日本の伝統的な里山文化と生物多様性の結びつきを象徴している。

エノキで生まれ育ち、クヌギの樹液で生きるというオオムラサキの生活史は、
人の手が入った里山環境の豊かさを体現している。

観察会豆知識
山梨県北杜市には「オオムラサキセンター」があり、
生態展示や飼育展示が行われている。
各地にも保護施設や観察施設があり、環境教育の場として活用されている。
見つけるのが大変


飼育できるか、できるならその方法
オオムラサキの飼育は可能だが、繊細な環境管理が必要である。

飼育の基本
1. 食草の確保:エノキの鉢植えまたは切り枝を用意する。
       切り枝の場合は水揚げをよくすることが重要
2. 飼育容器:鉢植えのエノキに袋掛けして飼育する方法が理想的
3. 害虫対策:アリや寄生蜂などの害虫から守る

越冬管理(最重要ポイント)
1. 容器の準備:タッパーに湿らせたキッチンペーパーやティッシュを敷く
2. 保管場所:冷蔵庫の野菜室(5〜10℃程度)で管理
3.湿度管理:2〜3日に一度霧吹きで加湿する。乾燥は厳禁
4. 春の準備:エノキの新芽が出る時期(3月下旬〜4月)まで管理を続ける

失敗しないコツ
複数容器に分散:病気や環境失敗に備えて、複数の容器に分けて飼育する
台座の観察:幼虫が作る糸の台座を観察し、健康状態を確認する
温度管理:高温は禁物。特に越冬中は冷蔵庫管理を徹底する
湿度管理:乾燥させないよう定期的な霧吹きを忘れない

羽化まで
春に目覚めた幼虫はエノキの若芽を食べて成長し、
5齢、6齢を経て蛹となる。
蛹は約2週間で羽化する。雄は雌より早く蛹になる傾向がある。

観察会豆知識
家庭での飼育例では10頭程度の飼育が報告されているが、
全てを羽化させるには相当な注意が必要である。
特に越冬管理の失敗が最も多いため、
湿度と温度の管理を徹底することが成功の鍵となる。

2025/02/23
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35.503842・ 137.028377

自分用メモ

2025年3月2日日曜日

ヤママユ

ヤママユ(Antheraea yamamai

分類
チョウ目ヤママユガ科ヤママユ属ヤママユ

観察会の豆知識:オスの触角が大きくフサフサしているのに対し、
        メスの触角は細くて短い。
        これはオスがメスの発するフェロモンを感知するための
        特殊な器官であり、野外で個体を見つけた際の性別判定に役立つ。
抜け殻


形態の特徴

成虫の特徴
成虫の口は完全に退化しており、餌を一切摂取しない。
幼虫時代に蓄えた栄養のみで生きる。
メスはフェロモンを放出してオスを誘引し、交尾後速やかに産卵する。

幼虫の特徴
幼虫は体が太く、淡い緑色をしており、葉の色に擬態している。
体長は約55ミリメートルまで成長する。
頭部はコバルトブルーを帯びた淡褐色で丸く、体の各節は軽くくびれている。
若齢幼虫は黄緑色であるが、成長とともに鮮やかな緑色へと変化する。
背面には淡褐色の二次刺毛があり、
第2・3腹節には銀色に輝く特徴的な紋が見られる。
気門は灰白色の細い楕円形である。

観察会の豆知識:幼虫の糞は独特な花形をしており、
        観察の際の重要なポイントとなる。
        この糞の形状を覚えておくと、
        木の下でヤママユ幼虫の存在を推測できる。
        また、幼虫は捕まえる力が強く、
        触ると予想以上に活発に動くため、観察者を驚かせることがある。

繭の特徴
繭は葉と同色の緑色で、枝にしっかりと固定される。
この繭は古来より「天蚕(てんさん)」と呼ばれ、
そこから採れるシルクは丈夫で美しく、
「繊維のダイヤモンド」として珍重されてきた。

歴史
ヤママユの繭は日本の繊維産業において重要な役割を果たしてきた。
天蚕糸は通常の絹糸とは異なる独特の光沢と強度を持ち、
高級織物の原料として利用されてきた歴史がある。
里山で自然に生息するヤママユの繭を採集する文化は、
日本の伝統的な暮らしと深く結びついていた。

分布と生息域
日本では北海道から九州、屋久島、奄美大島、沖縄本島まで広く分布している。
主に落葉広葉樹の雑木林に生息し、特にクヌギやコナラが豊富な里山環境を好む。

観察のポイント
生活史
卵で冬を越し、春に孵化する。
幼虫は初夏に活動し、約2ヶ月かけて成長して繭を作る。
成虫は8月中旬以降に観察できる。
行動パターン
ヤママユは夜行性であり、「走光性」を持つため光に集まる習性がある。
幼虫も夜行性の傾向があり、昼間は葉の裏側などでじっとしていることが多い。
幼虫は孵化後すぐに旺盛な食欲を見せ、積極的に採食活動を行う。
4回ほど脱皮を繰り返しながら成長し、
終齢幼虫になると体の緑色がより鮮やかになる。
食樹
幼虫は主にブナ科の樹木の葉を食べる。
特にクヌギ、アベマキ、コナラ、クリ、カシ、カシワ、ミズナラなどが代表的である。
また、バラ科(リンゴなど)、ヤマモモ科、ヤナギ科、マンサク科の葉も食べる。
多食性であるが、針葉樹は食べない。

観察会の豆知識:観察会でヤママユを探す際は、クヌギやコナラの樹下で
        花形の糞を探すとよい。
        また、夜間観察会では光源を設置することで、
        成虫を効率的に観察できる。
        幼虫を見つけたら、その鮮やかな緑色と銀色の紋に注目してもらうと、
        参加者の印象に残りやすい。

食用や薬効、利用法など
ヤママユそのものを食用や薬用とする記録は一般的ではないが、
繭から採れる天蚕糸は重要な利用価値を持つ。
天蚕糸は通常の絹糸よりも太く強靭で、独特の光沢を放つ。
この糸で織られた織物は高級品として扱われ、
着物や帯などの和装品に用いられてきた。
「繊維のダイヤモンド」という異名が示す通り、
その希少性と美しさは現代でも高く評価されている。

文化的背景
ヤママユの繭を利用する「天蚕飼育」は、
日本の伝統的な養蚕文化の一翼を担ってきた。
カイコが完全に家畜化された昆虫であるのに対し、
ヤママユは半野生的な環境で飼育される点が特徴的である。
里山の自然を活用した持続可能な資源利用の一例として、
文化的にも生態的にも価値がある。
天蚕糸を用いた織物は、日本の伝統工芸における重要な素材であり、
その継承は文化保存の観点からも意義深い。

現在の危惧・保全上の問題(2025年時点)
里山の消失・荒廃による生息環境の減少が最も深刻な問題である。
雑木林の管理放棄や宅地開発により、
ヤママユの生息に適した環境が失われつつあり、個体数が減少している。
この状況に対し、保護活動や里山環境の維持・再生が重要視されている。
雑木林の生態系におけるヤママユの役割を考えると、
この種の保全は生態系全体の健全性を保つ上でも意義がある。


飼育できるか、できるならその方法
ヤママユは飼育可能である。

飼育環境の準備
市販の昆虫飼育ケースを使用する。屋内飼育が基本である。

卵の入手と孵化
消毒済みの卵を入手し、春の孵化時期を待つ。

幼虫の飼育
餌は新芽の柔らかい葉を与える。
特にクヌギ、コナラ、クリなどのブナ科の樹木の葉が適している。
幼虫は活発に動き回るため、脱走防止が重要である。
枝を瓶などで固定して飼育すると管理しやすい。
水に幼虫が落ちると溺死するため、水容器の管理には十分注意する。

繭から羽化まで
幼虫が繭を作ったら、そのまま静かに見守る。
約2ヶ月後、8月中旬以降に成虫が羽化する。

観察会の豆知識: 飼育体験は観察会の参加者、特に子どもたちに
        生き物の生態を学ぶ絶好の機会となる。
        ただし、野生個体の採集は保全上の問題があるため、
        既に飼育されている個体から得た卵を使用することが望ましい。

2025年2月8日土曜日

オオカマキリ

オオカマキリ(Tenodera aridifolia

分類
カマキリ目カマキリ科オオカマキリ

形態的特徴
カマキリ目カマキリ科に属する日本最大のカマキリである。
日本のほぼ全域に分布し、体長は70〜95mmに達する。
体色には緑色型と褐色型があり、周囲の環境に合わせた保護色となっている。
メスはオスより大きく、腹部がふっくらとしている。
前脚は鎌のような形状で、これを使って昆虫やカエル、
時には小型の鳥まで捕食する獰猛な肉食性である。
交尾後、メスがオスを捕食することもある。
一方、オスはメスより体が細く、飛翔能力も持っている。

生息環境と生活史
本種は林縁や草地、田畑の周辺、河川敷、公園など緑の多い場所に生息する。
成虫は主に7月から11月頃に見られる。
卵は冬を越し、春に孵化した幼虫は昆虫などを捕食しながら成長していく。

近縁種との見分け方
チョウセンカマキリとの違い
前脚の付け根の色や後翅の色で識別できる。

ハラビロカマキリとの違い
体の大きさ:オオカマキリ(70〜95mm)の方が大きい。
      ハラビロカマキリは45〜70mm程度である。
体型:オオカマキリはスリムだが、ハラビロカマキリは腹部が横に広く、
   ずんぐりとしている。
羽の特徴:ハラビロカマキリの羽には白い斑点があるが、オオカマキリには見られない。
前脚の構造:ハラビロカマキリの前脚には目立つイボ状の突起がある。
生息環境:ハラビロカマキリは主に樹上性で12月頃まで見られるのに対し、
     オオカマキリは多様な草地や林縁に生息する。
幼虫の姿勢:オオカマキリの幼虫は腹部をまっすぐに伸ばすが、
      ハラビロカマキリの幼虫は腹部を上に曲げる独特のポーズを取る。
卵嚢の形状:オオカマキリの卵嚢は大きく釣鐘型、
      ハラビロカマキリの卵嚢は小ぶりで俵型である。

ムネアカハラビロカマキリとの違い
胸部の色:オオカマキリの胸部は薄い黄色から緑色系だが、
     ムネアカハラビロカマキリの胸部は赤みがかった色をしている。
前脚の突起:ムネアカハラビロカマキリの前脚には小さく多数のトゲ状突起があるが、
      ハラビロカマキリのような大きな突起ではない。
翅の斑点:ムネアカハラビロカマキリの翅には黄色い細長い斑点がある。
体形:ムネアカハラビロカマキリはハラビロカマキリよりスマートで、
   オオカマキリとの中間的な形状である。

分布と生態的影響:ムネアカハラビロカマキリは中国原産の侵略的外来種であり、
         在来のハラビロカマキリの個体数減少を引き起こす懸念がある。
         オオカマキリは在来種で林縁の草地などに多く見られる。
         ムネアカハラビロカマキリは樹上性でハラビロカマキリに似ているが、
         胸の赤みで識別しやすい。
お亡くなりになっていらっしゃる


観察記録
この時期にオオカマキリを見かけたが、すでに死んでいた。
鳥や蟻に食べられることなく自然乾燥した状態で残っているのは、
極めて珍しいことである。

観察会での豆知識
カマキリの視力について:カマキリは昆虫の中では珍しく、立体視ができる。
            両眼視によって獲物との距離を正確に測り、
            鎌状の前脚で確実に捕獲する。

卵嚢の耐寒性:カマキリの卵嚢は泡状の物質で包まれており、
       これが断熱材の役割を果たして厳しい冬の寒さから卵を守っている。
       一つの卵嚢には100〜200個もの卵が入っている。

緑色型と褐色型の決定:カマキリの体色は、終齢幼虫の時期の環境によって決まる。
           緑の多い環境では緑色型に、枯草の多い環境では、
           褐色型になる傾向がある。

首の可動域:カマキリは昆虫の中で唯一、首を180度回転させることができる。
      これにより周囲を広く見渡すことが可能である。

外来種問題:ムネアカハラビロカマキリは2000年代以降に日本で確認され、
      現在急速に分布を拡大している。
      在来種との競合が懸念されており、
      見つけた場合は自治体や研究機関への情報提供が推奨される。

2025/01/26
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35.503349・137.024979

自分用メモ

2024年11月3日日曜日

ナツアカネ

ナツアカネ(Sympetrum darwinianum
昆虫網
トンボ目
トンボ科
アカネ亜科
アカネ属
ナツアカネ

成虫は,体長3.5~4.5cm.後翅長2~3㎝.
成熟した雄は全身が赤化,雌も腹部背面が赤化する個体が多い.
群れることが多く,この日も数匹群れていた.
アキアカネのように空を埋め尽くすような群れは作らないけど,
群れで飛んでいるのを見ると,秋の訪れを感じる.
産卵は空中から卵を振り落とすスタイルで,
水面などに腹部をたたきつけて産卵するアキアカネとは少し違う.

全身真っ赤になるから,写真映えするトンボかもしれない.
民家と赤とんぼ

結構近くまで近寄れたのは,気温のせいなのか,体力的なものなのか.
まだ翅の損傷が少ないから,もうしばらくは見られる気がする.
55mmマイクロニッコールで撮影

昨日夏と思ったら,もう秋か,明日冬になる気がする.

2024/11/03
岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299−1(みのかも文化の森敷地内)
メッシュコード 5337-1041
緯度・経度 35.45599699・137.02212325

自分用メモ

2024年9月23日月曜日

ツキイチ観察会『2024/09 健康の森の様子』

雨。終了。

ではなくて、座談会。
動物が山から下りてきているとか、
冬越ししても死ななくなったとか、
それに伴ってマダニが近くで見られるようになったとか、
いやいやヤマビルも、とか、
マムシもよく見かけるようになったとか。

で、クモの話とか。
クモ基本60』が、本で買うと¥6,000近くするけど、
webで無料公開されていて、
PDFを印刷してファイリングするとお得とか。
一応、一応ね『クモ基本60 Spider Life』は古本で販売中。

お高いのね

​いつもの中心メンバーばかりだったけど、
普段聞き逃しそうなことが聞けたから、
たまにはこういった機会があっても、
いいんじゃないかと思ってみる。
椅子にクッションが欲しいw

そうこうしているうちに雨も小康状態になったので、
屋外に出てプチ観察会。
色々見て回ったけど、ナラタケモドキがいっぱい生えていた。
あの樹は枝も枯れているみたいだし、
そろそろ倒れるかもしれない。
不必要な遊具も、樹を締め付けているので外してほしい。
食べちゃダメ

​一応、ナラタケモドキは可食キノコと言われてるけど、
量が多いと嘔吐や下痢になるので、食べないほうが無難。
と言うか、リスク冒してまで食べるほど美味しいキノコじゃない。

そして、紫の方。
採りに行っちゃう馬鹿がいるので明日には消す

あと、なぜか青じそが自生していたり、
サツマノミダマシがのんびり上下していたり、
それの写真を撮ることを忘れて、さらに捕獲も失敗したり…
居ることが分かったので、いずれ確保したい。
一度確保したら、あとは撮影だけで十分だし。
マツムシのお嬢さんがいたり。
雌なので鳴かない

ナガコガネグモがいたけど、
捕獲しようにも、高いところで手が届かなかったり。
思いっきり背伸びして、ズームして写真だけ撮影。
良い大きさ

来月あたりから、ジョビオも見られるかも。
双眼鏡持っていこうっと

2024年7月27日土曜日

カワゲラ

カワゲラ(Plecoptera
昆虫網
カワゲラ目
以下未同定

市の環境課主催の、川の生き物観察会に参加。
先生の「カワゲラが居ないなぁ、取ってきてください」
という、結構な無茶振りに応え、
数分で確保してしまう自分が怖い。
獲れてしまった

アテクシ「先生、捕まえました」
センセイ「え?」
アテクシ「カワゲラですよね、これ?」
センセイ「あー、カワゲラだ!」

環境省の『水生生物による水質判定』によると、
カワゲラ、サワガニ、ヘビトンボが確認されたので、
水質階級Ⅰで良さそう。
親子に限らず、市民参加でやれることがいっぱいありそう。
アテクシはやらんけど。

2024/07/27
岐阜県美濃加茂市三和町川浦(大三和橋下
メッシュコード 5337-2013

2022年7月10日日曜日

『昆虫採集をする子供達へ(2)』

そして、昆虫採集でやっては行けないこと。 これ大事。 ①一人で行かない。 ②走らない。 ③他所で手に入れた昆虫を放さない。 ④初めて見る赤黒、黄黒の虫は触らない。 ⑤天気が悪くなっても粘らないダメ絶対。 補足とか理由とか~ ①事故した時、連絡してくれる人が居ること。 必ず2人以上で行動してね。 そして、行き先とだいたいの帰宅時間と、 何を捕まえに行くか、お父さんお母さんに言ってね。 お父さんお母さんは、 何を捕まえに行くか聞いても、よく解らん。 と思われるかもしれませんが、 子供のネットワークはすさまじいです。 帰宅時間過ぎても帰ってこない。 じゃあ、お友達に少し聞いてみるかと、 〇〇を捕まえに行ったんだけどと言うと、 即座に捕獲場所を数か所教えてくれます。 ②走らない。 夢中になって追いかけたくなりますが、 整地された場所でないと、木の根につまづいて転んだり、 マムシを踏んづけて咬まれたり、 隠れた側溝に足を取られたりします。 持ち物を落としたり、それで壊したりもするので、 ゆっくり移動しましょう。 ③他の場所で捕まえた昆虫、 どこかで買ってきて飼育していた昆虫、 絶対逃がさないでください。 国内外来種として問題になっています。 人為的な亜種が爆誕する可能性があります。 環境破壊です。やめてください。 人の手によって食料を得ることを覚えてしまった、 また、外敵の脅威を知らない生き物が、 いきなり野山に放されたら、数日で殺されかねません。 ④初めて見る赤黒、黄黒の虫は触らない。 これらは警戒色と言って、有毒種である可能性が非常に高いです。 始めてみた場合は、絶対に触らないこと。

黄色と黒は警戒色

御なかには、そういった有毒種に擬態している昆虫もいます。 『これは〇〇という昆虫だ』と、はっきり区別できるもの以外は、 絶対に触らないでくださいね。
⑤天気が悪くなっても粘らない。 少し雨が降ってきたけど、もう少し粘ってみるか。 は大変危険です。 それに、最近のゲリラ豪雨は極悪です。 雨に濡れると体温も下がります。 服が濡れて重くなります。 ゴロゴロ雷の音が聞こえたら、さっさと帰宅しましょう。 雨が降り出したら、 昆虫も隠れちゃいますから。 特に、カーボンロッドを使っている、大きなお友達。 雷と高圧線は死神と思って避けてくださいね。 他にも、やってはいけないことはたくさんあります。 人の土地で昆虫採集したり。 木々、草花を折ったり、切ったり。 大量に乱獲したり。 お父さん、お母さんと何がだめなことなのか、 よく話し合っておくのも良いかもしれませんね。

『昆虫採集する子供達へ(1)』

Twitterでコソコソと書いたら意外と反響が良かったので、
ここにも書いておきますね。
対象は、虫捕りを始めた子や、その保護者の方。
昆虫採集は、意外と危険なんだけど、
気を付けるポイントを守れば、
自分の命や、小さな命を見つめる
大切な体験になると思います。

もうすぐ夏休みです。 全国の虫好きな子を持つ、お父さんお母さん。 昆虫等採集される際は、 以下の事に気を付けてくださいね ①長そで、長ズボン、首にタオル、必ず帽子も準備しよう。 ②夜の採集は必ず、親が同伴してね。 ③毒虫、熱中症対策は徹底してね。 ④トラップには連絡先を必ず記入してね。 ⑤無駄に殺して放置しないでね。

補足とか理由とか~

①長そで、長ズボン、首にタオル、必ず帽子を準備してね。 そしてサンダル厳禁。長靴は時として危険だから注意。 漆の木があります。毛虫が居ます。 マダニムカデもいます。 肌の露出は、徹底的に控えてください。 首のタオルは、えりくびからマダニが入るのを防ぎます。 冷感素材のフェイスマスクや、ネックゲイターもお勧めです。 出来たら薄手の手袋、ゴム手袋もお勧め。 手で払った枝に、毛虫が付いていることが良くあります。 長靴がなぜ危険かと言うと、 長靴を履いたまま池にはまっちゃった場合、 靴に水が溜まり大変重くなります。 そのため、浮き上がることが出来なくなるんです。 だから、スニーカー。 サンダルは怪我したり、 ムカデに咬まれたりします。 やっぱり、スニーカーがお勧めです。 ②夜の採集は必ず、親が同伴してね。 車の中で待っているから、と言うのはやめてね。 暗いと明かりの届く場所しか確認できません。 マムシは夜行性だったりします。 何かあったとき、速やかに救急車が呼べるか、 車で移送できるようにしてください。 それと… 夜遭遇する一番危険な生物は、人間です。 夏の夜出会う、大人の不審者は私でも怖いんです。 まぢで怖いんです。 毒虫熱中症対策は徹底してね。 小さな箱に、救急セットを用意。 虫よけスプレーと、ひるさがりのジョニー、 ポイズンリムーバーと、除菌ティッシュ、 ガーゼと、絆創膏。 水筒は必ず持って行く。 こまめに少しずつで良いから、水分補給。 塩タブレットと、急冷剤は必需品。

持って出かける救急セット










少しお高いですが、

空調服もオススメです。 服に、クールスプレーかけると涼しいです。 トラップには連絡先を必ず記入。 連絡先を記入したくないのなら、 トラップは絶対仕掛けない事。 他人の土地にトラップを仕掛けるのだから、 連絡先をかくのはあたりまえだよね。 そして、必ず回収すること。必ずだよ。 トラップだけじゃなくて、 自分の持ち物にも名前を書いておくと良いよ。 ピンセットとか懐中電灯とか、 虫捕りに夢中になっていると 置き忘れてきちゃうことがあるからね。 ⑤無駄に殺して放置しない。 殺すなら持って帰って、 美しく標本にしてください。 『ザコはいらない』と言って、 殺して捨てていくオタンチンがたまにいます。 ザコは居ません。 その日その場所でそのタイミングで出会えた奇跡です。 要らないなら、元の場所にそっと戻しましょう。 それと、飼育できないほど捕まえないように。 飼育ケース買ったり、エサ買ったり、 お金が大変なことになります。 飼育できないから、手放すというのは、 無駄に殺すのと同じことです。
大人の方は、とにかく子供に見られた時、
『カッコイイ!』と思われるような行動をとってくれ。 としか言えない。