テングチョウ(Libythea celtis)
チョウ目
タテハチョウ科
テングチョウ亜科
テングチョウ属
テングチョウ
特徴
名前の由来は顔の先が,天狗の鼻のように前方に突き出ていることから.
この部分は「パルピ」と呼ばれ,匂いなどを感知するセンサーの役割を持っている.
パルピが特に長いことがテングチョウの大きな特徴.
羽は表が柿色の模様で,裏面は枯葉のような保護色になっており,
これで冬の間じっと冬越しで耐えている.
幼虫は主にエノキやエゾエノキの葉を食べ,成虫は花の蜜を吸う.
成虫は6月頃に羽化し,暑い夏は夏眠し,秋に再び活動を開始.
成虫のまま越冬して翌春まで生きる珍しい生態を持っている.
分布は日本全国(北海道を除く)で,
平地から山地まで普通に見られ,俊敏に飛び回る.
日本で唯一のテングチョウ亜科に属し,
かつては「テングチョウ科」という唯一の科だったが,分類が変わった.
![]() |
時々大発生する |
最近の懸念・危惧されていること
特別に深刻な絶滅危惧の報告はないが,
平地の里山環境の変化やエノキの減少といった,
生息環境の悪化が懸念されている.
里山の減少や森林構造の変化は,
テングチョウの幼虫の食草であるエノキの分布に影響し,
これが個体数に影響を与える可能性がある.
温暖化の影響で,生息環境や活動時期への影響も注視されているが,
成虫での越冬などの生態的適応力も持ってる.
特別に深刻な絶滅危惧の報告はないが,
平地の里山環境の変化やエノキの減少といった,
生息環境の悪化が懸念されている.
里山の減少や森林構造の変化は,
テングチョウの幼虫の食草であるエノキの分布に影響し,
これが個体数に影響を与える可能性がある.
温暖化の影響で,生息環境や活動時期への影響も注視されているが,
成虫での越冬などの生態的適応力も持ってる.
0 件のコメント:
コメントを投稿