タネツケバナ(Cardamine occulta)
アブラナ目
アブラナ科
タネツケバナ属
タネツケバナ
生態
タネツケバナは水田や湿った路傍などに自生する二年草で,る.
主に東アジアの農耕地周辺に広く分布.
秋に発芽してロゼット状で冬を越し,春に茎を伸ばして花を咲かせる.
(ロゼット:緑色の葉を放射状に広げて地面にぴったりつけた状態で過ごすさま)
冬季の水田の水位変動や沈水と乾燥の変化に適応し,
多様な水環境で生育できるため,
水辺の変動する環境に強い耐性を持っている.
これには遺伝的な異質倍数化という,
染色体の構成の特殊性が関わっていることが研究で示されているが難しい話.
花期は3月から5月頃で,
白い小さな十字形の花(花径約4mm)をつける.
果実は長角果で,無毛の莢が直立して種子を成熟させ,はじけて種を散布する.
形態的特徴
茎の高さは10〜30cm程度で,基部は暗紫色がかった色をしており,短毛が生えている.
葉は小葉が7〜17枚の羽状複葉で,下部の葉がより発達.
花期には根生葉はほとんど無い.
雄しべは6本,アブラナ科の典型的な特徴である十字型の白い花をつける.
種の付き方が,ガッツポーズ.
分布と近縁種
日本では水田の代表的な雑草だが,ヨーロッパ産の似た帰化種に,
ミチタネツケバナ(Cardamine hirsuta)や,コタネツケバナがある.
ミチタネツケバナは花期に根生葉が残る点や果実の付け方で区別できる.
![]() |
ガッツポーズ |
タネツケバナは食用可能
若葉やつぼみ,花の部分を主に食用とし,生でサラダや薬味に使ったり,
茹でておひたしや汁物の具,天ぷらにすることが可能.
辛味や苦味があり,クレソンに似た刺激的な風味が特徴.
辛味が強い場合は,塩を入れた熱湯で2~3分茹で,冷水にさらすと食べやすくなる.
若葉やつぼみ,花の部分を主に食用とし,生でサラダや薬味に使ったり,
茹でておひたしや汁物の具,天ぷらにすることが可能.
辛味や苦味があり,クレソンに似た刺激的な風味が特徴.
辛味が強い場合は,塩を入れた熱湯で2~3分茹で,冷水にさらすと食べやすくなる.
食べる際は,水田の畦や川辺などに生えているが,
場所によっては農薬や犬の尿などの汚染がある場合もあるため,
採取場所の安全確認とよく洗うことを厳守すること.
収穫時期は主に4月から6月の若葉や花の時期が良いとされてる.
場所によっては農薬や犬の尿などの汚染がある場合もあるため,
採取場所の安全確認とよく洗うことを厳守すること.
収穫時期は主に4月から6月の若葉や花の時期が良いとされてる.
0 件のコメント:
コメントを投稿