2025年2月8日土曜日

オオカマキリ

オオカマキリ(Tenodera aridifolia

分類
カマキリ目カマキリ科オオカマキリ

形態的特徴
カマキリ目カマキリ科に属する日本最大のカマキリである。
日本のほぼ全域に分布し、体長は70〜95mmに達する。
体色には緑色型と褐色型があり、周囲の環境に合わせた保護色となっている。
メスはオスより大きく、腹部がふっくらとしている。
前脚は鎌のような形状で、これを使って昆虫やカエル、
時には小型の鳥まで捕食する獰猛な肉食性である。
交尾後、メスがオスを捕食することもある。
一方、オスはメスより体が細く、飛翔能力も持っている。

生息環境と生活史
本種は林縁や草地、田畑の周辺、河川敷、公園など緑の多い場所に生息する。
成虫は主に7月から11月頃に見られる。
卵は冬を越し、春に孵化した幼虫は昆虫などを捕食しながら成長していく。

近縁種との見分け方
チョウセンカマキリとの違い
前脚の付け根の色や後翅の色で識別できる。

ハラビロカマキリとの違い
体の大きさ:オオカマキリ(70〜95mm)の方が大きい。
      ハラビロカマキリは45〜70mm程度である。
体型:オオカマキリはスリムだが、ハラビロカマキリは腹部が横に広く、
   ずんぐりとしている。
羽の特徴:ハラビロカマキリの羽には白い斑点があるが、オオカマキリには見られない。
前脚の構造:ハラビロカマキリの前脚には目立つイボ状の突起がある。
生息環境:ハラビロカマキリは主に樹上性で12月頃まで見られるのに対し、
     オオカマキリは多様な草地や林縁に生息する。
幼虫の姿勢:オオカマキリの幼虫は腹部をまっすぐに伸ばすが、
      ハラビロカマキリの幼虫は腹部を上に曲げる独特のポーズを取る。
卵嚢の形状:オオカマキリの卵嚢は大きく釣鐘型、
      ハラビロカマキリの卵嚢は小ぶりで俵型である。

ムネアカハラビロカマキリとの違い
胸部の色:オオカマキリの胸部は薄い黄色から緑色系だが、
     ムネアカハラビロカマキリの胸部は赤みがかった色をしている。
前脚の突起:ムネアカハラビロカマキリの前脚には小さく多数のトゲ状突起があるが、
      ハラビロカマキリのような大きな突起ではない。
翅の斑点:ムネアカハラビロカマキリの翅には黄色い細長い斑点がある。
体形:ムネアカハラビロカマキリはハラビロカマキリよりスマートで、
   オオカマキリとの中間的な形状である。

分布と生態的影響:ムネアカハラビロカマキリは中国原産の侵略的外来種であり、
         在来のハラビロカマキリの個体数減少を引き起こす懸念がある。
         オオカマキリは在来種で林縁の草地などに多く見られる。
         ムネアカハラビロカマキリは樹上性でハラビロカマキリに似ているが、
         胸の赤みで識別しやすい。
お亡くなりになっていらっしゃる


観察記録
この時期にオオカマキリを見かけたが、すでに死んでいた。
鳥や蟻に食べられることなく自然乾燥した状態で残っているのは、
極めて珍しいことである。

観察会での豆知識
カマキリの視力について:カマキリは昆虫の中では珍しく、立体視ができる。
            両眼視によって獲物との距離を正確に測り、
            鎌状の前脚で確実に捕獲する。

卵嚢の耐寒性:カマキリの卵嚢は泡状の物質で包まれており、
       これが断熱材の役割を果たして厳しい冬の寒さから卵を守っている。
       一つの卵嚢には100〜200個もの卵が入っている。

緑色型と褐色型の決定:カマキリの体色は、終齢幼虫の時期の環境によって決まる。
           緑の多い環境では緑色型に、枯草の多い環境では、
           褐色型になる傾向がある。

首の可動域:カマキリは昆虫の中で唯一、首を180度回転させることができる。
      これにより周囲を広く見渡すことが可能である。

外来種問題:ムネアカハラビロカマキリは2000年代以降に日本で確認され、
      現在急速に分布を拡大している。
      在来種との競合が懸念されており、
      見つけた場合は自治体や研究機関への情報提供が推奨される。

2025/01/26
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35.503349・137.024979

自分用メモ

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