2025年5月8日木曜日

コメツブツメクサ

コメツブツメクサ(Trifolium dubium

マメ目
マメ科
シャジクソウ属
コメツブツメクサ

『お米を食べましょう』

コメツブツメクサ(米粒詰草)はマメ科の植物で,
ヨーロッパや西アジア原産の帰化植物.
窒素固定能力があり,土壌を良くする働きがあり,
農地や芝生の雑草抑制にも役立つ植物.
花は黄色く小さくて愛らしく,花言葉は「お米を食べましょう」や「小さな恋人」
名前の由来が船便の緩衝材として使われた「詰草」から来ている.
アレロパシー効果で特定の雑草(キク科など)の生育を抑える性質がある.
また,その花びらには抗酸化作用のあるアントシアニンが含まれている.

小さい 本当に小さい


コメツブツメクサはマメ科シャジクソウ属の一年草で,
ヨーロッパや西アジア原産の帰化植物.
日本には明治時代後期に渡来し,全国に広く分布.

草丈は10〜40cm程度,株元から盛んに枝分かれし,地面に這うように成長する.
多数の株が密集して,緑の絨毯状に広がることがある.
葉は三出複葉で,小さな葉が3枚(クローバーの形)で構成され,
小葉の先はくぼむ形をしている.四つ葉のクローバーも稀に見られる.

花は春から夏(5月〜7月)にかけて開花し,
直径約1cmの黄色い蝶形花が数個から20個程度丸く集まって咲く.
この花の集合が米粒のように見えることから
「コメツブツメクサ」という名前がいた.

受粉後も花弁は残り,その中に豆果(果実)が包まれて成熟.
果実は成熟すると割れて小さな種子を落とす.

日当たりが良く乾燥した場所を好み,道端や河川敷,芝地,荒れ地など幅広い環境で育つ.
耐寒性もあり,日本の四季の中で春から秋までよく成長する.

根粒菌と共生しているため,空気中の窒素を固定して土壌改良にも貢献する.

草丈や枝分かれの仕方,花の付き方などが,
近縁種のヤハズソウと異なるため,見分けるポイントになる.

食用としては,花はほんのり甘いプチプチした食感があり,サラダなど生で食べられ,
葉は火を通すと豆の風味がして料理に使いやすいとされる.
安全に食べられるが,特に大量摂取は避ける方が望ましい.

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