2025年5月10日土曜日

ネコハエトリ

ネコハエトリ(Carrhotus xanthogramma

クモ目
ハエトリグモ科
ネコハエトリグモ属
ネコハエトリ

ネコハエトリはハエトリグモ科のクモで,
北海道から九州まで日本全国に分布.
体長は約7~10mmで,小型ながら大きな目が猫のように見えることから
「ネコハエトリ」と呼ばれている.
動きが非常に機敏で,猫のように跳躍しながら獲物を捕らえる習性がある.
主な生息地は森林や公園,草原,住宅地の近くの公園など多様で,
葉の上や石の下,低木の間に暮らす.
活動期は春から夏(4~8月)が中心で,昼行性で日中に活発に獲物を探す.
獲物は主にハエや蚊などの小型昆虫で,視覚を頼りにジャンプして捕まる.
巣は網を張らず糸で作った小さな隠れ家を使い,
越冬は土の中で繭のような糸の中で行う.

♂を捕獲


豆知識
ネコハエトリの名前の由来は,その動作が猫のように素早く俊敏であること,
目の大きさが猫の目に似ていることからきている.

繁殖期の春(3~5月)にはオス同士が「相撲」のような,
威嚇・取っ組み合いの行動をすることが観察され,
これはネコハエトリ特有の習性.

ネコハエトリは網を張らずに自ら歩き回って獲物を探す「徘徊性」クモで,
この行動はハエトリグモ科の特徴の一つ.

飼育も可能で,バナナなどで小バエを集めて餌にすれば観察を長期間楽しめる.

視覚が非常に発達していて獲物を正確に狙えるため,
ハエや蚊など害虫の自然な駆除に貢献している.

2025/04/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'13.8"N 137°01'42.1"E

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