2025年8月5日火曜日

自然史研究会『夏休みの自由研究』

ベローズをコツコツ組み立てていて時間だなこれ…
自然史研究会のA先生から宿題がメールで指示された。
えぇ?アテクシ今年56歳ですよ!

三人そろってSOWとなります


10日に集合して、いろいろ話し合うことになった…
『近年の生物相の変化 温暖化と動植物』がテーマだけど、
生息域が北上している事だけ伝えれば良いの?
って言うか、クモに限れば、そのほとんどが北上中なんだが…
う~ん…

2025年8月4日月曜日

自宅の研究室『ベローズ撮影のシステム構築(組み立てのみ)』

拡大撮影用に、
先日EL-NIKKOR50mmf2.8(引き延ばし用レンズ)を手に入れた。
これをベローズに逆付けすると、拡大マクロが撮れる。
しかも現像用のレンズだから、歪みがほとんどない。
フィルター径はTGと同じフィルターサイズ 40.5mm。
TGから52mmのステップアップリングは、ギョロメ使う時に購入済み。
ベローズは、ニコンのPB-6購入済み。
コピースタンド、購入済み。
LEDライト購入済み。
撮影スキル、どこかに落とした。
まず、組み立てて確認する。

良き写真は矩(カネ)次第


まず水準器。
でも、柱と取付ステーが平行じゃないからあまり意味無い。
あと、精密3軸ステージも使うぞ!
同じものが、最近2.5倍の値段に跳ね上がっていて、ビビってる。
返さないけどな?
よし、部品の過不足無し


さて、試し撮りとかしようかな。
細かい調整は、お盆休みにコツコツとやっていくか。
これが問題無ければ、隣の顕微鏡ゾーンにも少し手を入れよう。
カッコイイ


いやぁもう言い逃れできないレベルになってきた…
これでピンボケ写真撮ったら、助走付けて全力で殴られそうだ。
もう遅いから寝るか。
これで盆休みに入ったとたんに稼働できるな。

2025年7月28日月曜日

ニホンヒメグモ

ニホンヒメグモ(Parasteatoda japonica
クモ網
クモ目
ヒメグモ科
オオヒメグモ属
ヒメグモ

ヒメグモと言うと,このヒメグモ科の総称でもあるので,
最近はニホンヒメグモと呼ぶ人が多くなってる.
雌は体長4-5mm,頭部の幅が狭い.
腹部が丸くて,足はきゃしゃで長い.
全体にオレンジ色で,中央の黒い斑紋を挟むように白い帯が前後に走り,
脚が黒くて,取り敢えずかわいい.

落ち葉を運んできてぶら下げて,
それを笠状に丸めて住処にする.
周りを立体網で囲って生活してるんだけど,
とにかくかわいい.

お住いの全景


真ん中に見える落ち葉に卵と一緒に隠れてる.
あぁ可愛い
そのオレンジの球体が彼女


落ち葉はちゃんと糸でくっつけて,
テント状にしているところが,もうかわいい.
長くて黒い脚もおしゃれ.
卵と一緒に暮らしてる


かわいそうだけど,お持ち帰りしてじっくり観察.
小さい.本当に小さい.
背景はいつもの5mm方眼


背中の模様がまたかわいい.
このクモは特に珍しいわけでもなくて,
家の周りとかの樹の茂みを探すと,
比較的簡単に見つかる.
ちょっとセクシーw


液浸標本にさせてもらった.
かわいいので,もうニホンヒメグモはしばらく捕まえない.
ヒメはヒメなのヒメなのだ(弱虫ペダル)

2025/07/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'04.3"N 137°01'38.0"E

自分用メモ

2025年7月27日日曜日

スズミグモ

スズミグモ(Cyrtophora moluccensis
クモ網
クモ目
コガネグモ科
スズミグモ属
スズミグモ

観察会の最中,完全にグロッキーな状態で見つけた.
公園内で,スズメバチの殺虫剤撒いたと聞いたから,
それにまきこまれたのかもしれない.

メスの体長は14~23mm程度,オスは3~5mm程度.
体色の詳細は資料によって異なり,
手持ちの図鑑は黄色だったので,同定に難儀した.
幸い、科博のPDFと同じ体色だったため,同定できた.
雌の腹部は卵形で丸々としている.
前方がやや幅広く、その背面前の方に一対の円錐形の突起がある.
この突起より前の部分は色が薄く,突起以後の部分は濃く色づき,
その中に白い部分が複雑な模様となって入り込む.

湿った暗所を好む.
石垣のすき間,崖地,洞窟の壁面の凹みなどに不規則な網を張る習性があり,
『涼みグモ』が名前の由来と思われていることもあるが,
『巣住みグモ』が由来とのこと。
『涼みグモ』の方が愛らしいのにもったいない.

北上しつつ分布が広がっており,東京都内でも近年記録があるなど,
生息域は拡大傾向にある,南方系のクモだが,
その一方で,生息環境が温帯林の笹原や湿った暗所に限られており,
これらの環境の減少に伴い,数を減らしている地域もある.

久しぶりの大物


久しぶりに,蜘蛛らしい蜘蛛を手に入れた気がする.
どこも欠損が無いし,良い標本になりそう.

方眼紙を使うよりこちらの方がよく解るので


もうほとんど☆になりかけてるし,
時間をかけて苦しまないよう,記録を取ったら液浸標本にしよう.
あとで拡大して見られるよう腹部も

色彩変異型なので,背中の色も撮影.
アルコールに浸けちゃうと,色が抜けることがあるからね.
かっこいい、ただただかっこいい


後日談になるけど,翌日様子も見たら,
背中から白いものがブチュブチュと出ていた.
これは何かに寄生されたのかもしれない.
と言うことは蜂の麻酔毒か.
寄生もまた,美しい自然の一つ.

2025/07/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'04.5"N 137°01'36.5"E

自分用メモ

2025年7月26日土曜日

ハラクロコモリグモ

ハラクロコモリグモ(Lycosa coelestis
クモ網
クモ目
コモリグモ科
コモリグモ属
ハラクロコモリグモ

博物館の親子講座の休憩時に,庭で発見.
そっと手の上にのせてみたけど逃げずにおとなしくしていた.
コモリグモは足が速くて,追いつけないことが多いのに,
こんな珍しいこともあるんだな,と.

何も容器を持って行ってなかったので,
飲んでいたペットボトルのコーヒーをすぐに空にして,
それに入れてお持ち帰り.

しばらく,自室で飼育.
餌は最近よく出るG.
すごいな,ものすごい勢いで飛びついたよ.

同定が難しいんだよな

この手のクモはよく似た子が多くて,同定も困難.
なんとか拡大して写真を撮って,それを鮮明にして,
パープレさん(perplexity)に放り込んで,コモリグモの仲間までは追い込めた.
眼の配置に特徴がある

体色は褐色系(茶色~灰色がかった模様)
脚が長く,脚にも模様や帯(ストライプ)があり,全体的に毛が目立つ
眼は前方に大きな眼が2つ,その上に中くらいの眼2つ,その他小さい眼4つという,
特徴的な8眼配列.
体型は,扁平な体で,脚が発達していて動きが速い.
大きさは,画像の方眼紙(5mm)のサイズから,
コモリグモの仲間に多い中~大型種に該当.
中・大型も良いね~

先日,庭の草取りしていた時に確保したのもコモリグモの仲間.
逃げられちゃったけど,写真は撮っておいた.
【閲覧注意】
トライポフォビアには見せられない

背中にボツボツと見えるのが全部コグモ.
これ逃がした場所が自室なんだよな.
まだ捕まえられずにいるんだけど,どこ行っちゃったんだろう.
笑えない…

2025/07/26
岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1(みのかも文化の森)
メッシュコード 5337-1041
緯度・経度 35°27'22.8"N 137°01'19.7"E

自分用メモ

2025年6月22日日曜日

ツシマトリノフンダマシ

ツシマトリノフンダマシ(Paraplectana tsushimensis
クモ網
クモ目
コガネグモ科
サカグチトリノフンダマシ属
ツシマトリノフンダマシ

もう激レア.
なぜここにいるのかわからないくらい激レア.
でも居たということは,他にもいるはず.
2024年に,隣の各務原で県内初確認,一年でここまで来たのか.
南方から少しずつ北上しているようで,
これから姿を見る機会も増えるんじゃないか,と予測.
メスは体長7mm,腹部は長さ6.2mm,幅は7.5mm.
黒い斑点を,背面中央に4個,周辺に8個もつ.
大きさも形もほぼ同じで,白い斑点をもつ,
サカグチトリノフンダマシも,激レアなので見つけたい.

テントウムシじゃない

それにしてもあんな日陰の小道で,
S先生,よく見つけたなぁ.
こんなに小さいのに.
もうかわいい

管理棟に持って来て,撮影会.
明るい所で見ると,体もオレンジの半透明だってわかる.
おびえて縮こまってる姿に,かわいいが止まらない.
かわいい

お持ち帰りして,白バックや方眼バックで撮影会.
しばらく生かしておいて,かわいそうだけど標本に.
いきなり貴重な標本ができてしまった.
背景は5mm方眼

フ観察会に参加した子供が捕獲してくれたんだけど,
捕獲する前に,生態写真が撮りたかった.
観察会で捕獲するのは辞めたほうが良いような気がした.

2025/06/22
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'10.7"N 137°01'43.8"E

自分用メモ

2025年6月16日月曜日

採集道具『俺の吸虫管ってやつ』

あげるやつがあまりにもご立派だから、
自分のが少し寂しくなってきた。
ブロアー、どっかで無くしてるし(あるかもしれないから探そうっと)

よし『俺の吸虫管』を用意するか。
ってことで、aliexpressでゼロポンプ購入。

この値段…

amazonで買おうと思ったら、¥8,980とかだったので、
迷わずaliexpressにしたよ…

そして着弾。
外箱のダメージはいつもの中華仕様。
小さっ!

そしてこちら
税込み¥1,000の部品。
これは滾る…
3Dプリンター、良いなぁ

いざ開封。
これは思った以上に質感良いかも。
出したり入れたりしたら埃が…

合体させる。
少し手間取る。
何か壊れそうでさぁ…
でも思った以上に頑丈だわこれ。
赤いから3倍吸うわけではない

ついでに、エアマットも買って車中泊できるようにしようかなぁ…
G4って車中泊が快適と聞くし。

2025年6月11日水曜日

採集道具『自作吸虫管』

先日購入したコニカルチューブのキャップの色が、
爽やかな水色だったので、
小さなお友達と、O先生用に吸虫管を作ってみた。

カッターマットも汚れてきたなぁ

その他の材料は下記。
写真は面倒なので載せない。
リンクはamazonへ飛ぶよ。
ビニール管 内径7mm 外径9mm 2メートル 切り売り ¥600くらい
これを4分割(50cmくらい)して、
吸い口は以前自分が作った余り、15cmを4本。
フィルターは、Seriaで買った三角コーナー用ストッキングネットを適当に切ったもの。
(これは交換しやすいよう、安いものが良い)
キャップにφ8mmで穴を開けて、
外径9mmのビニル管を力業でねじ込むんだけど、
なんでこんなことするかっていうと、
外径8mmの管だと、隙間を防ぐのにボンドとか使わないといけないし、
内径が6mmだと、ダイソーのブロアーが入らないのね。
アリとか、カメムシとか、ゴミムシとか、口で吸うと少し危ない昆虫は、
ブロアーで(貧弱な力だけど)吸い込むのが安全。
ブロアーの口も、台所洗剤付けて、力業でねじ込むんだけど、
一度ねじ込んだら、簡単には取れないからお勧め。

これだけで満足しちゃうのが普通。
でも、これで満足しないのがアテクシ。
吸虫管は、誤飲事故とか多いから子供用にこんなの作っておく。
うん。保身のためだよ、決まってるでしょ(笑)

子供向け

ほとんどの部分はAiに丸投げ。
最後にイラスト描かせて、文だけ挿入しておく。
もちろん、イラストだけじゃなくて、
文章もあるし、
怖い怖い保護者さんからのクレーム用に、
保護者向けに、危なさに重点を置いた取説も。
いろいろおかしい所は無視する仕様

あとはdaisoでブロアーと、
ファスナー付きのビニールポーチを買って来ておしまい。

今思うけど、お金をもらってもいい仕事じゃないか、これ?

2025年5月2日金曜日

自宅の研究室『恵みの雨』

今日は、朝からずっと雨。
これを利用して、自室を整理してみた。
部屋の北側は、小さな研究所仕様。

必死で片付けてコレ

安かったけど、丸椅子が便利。
クッション性も良いし、体の向きも変えやすい。
左にある本棚にも手を伸ばしやすい。
キャスターで床が傷むから、マットを敷かないとなぁ。

そして、部屋の南側を小冊子の制作、印刷、製本ができるよう、
と言うか、もう印刷して製本しているんだけど(笑)
物が多いから、何とかしないと。
紙を折るジグを作ったら捗る捗る

部屋の片付けをしながら、
古いWin10のPCのデータをHDにコピーしながら、
観察会の小冊子を印刷しながら、
と言うマルチタスクをこなしながら、
ようやく晩飯前に、データの移行以外、
終えることが出来た。
下の子が大学に入って、いつかは整理しないとと思って1年。
準備がようやく整った。
オラ ワクワクシテキタゾ

ある意味、恵みの雨になってくれた。

シン・自然観察倶楽部『ツキイチ観察会 4月27日』

4月の観察会は本来、他のイベントと重なるため、
(GW直前だったりする)
お休みしているんだけど、
特別活動と言うか、課外活動として、
昨年はコケ玉作ったりした。
今回は、アサギマダラが立ち寄ってくれることを期待して、
フジバカマを、公園の許可を取って植えることにした。

嬉しいことに、この小冊子を市内の図書館で手に取り、
興味を持っていただいた方が2名参加してくれたので、
急遽、下見無しでプチ観察会も行う、少しお得なハプニング。
表紙
見返し
前書き
1ページ
2ページ
3ページ
4ページ
5ページ
6ページ
7ページ
8ページ
9ページ
10ページ
11ページ
後書 兼 案内
裏表紙

こんなこと』書いた翌月に、その通りになるなんて…
そうか。
よし。
来月は、もっと遊びに来てくれるはずだね!!

と書いておこうっと。

2025年4月27日日曜日

カグヤヒメグモ

カグヤヒメグモ(Parastatoda culicivora
クモ網
クモ目
ヒメグモ科
オオヒメグモ属
カグヤヒメグモ

このクモの和名は,月に因んだ学名「 lunata=ルナータ(月の)」からつけられたもの.
残念な事に,その後違う種である事が分かったため,
現在のカグヤヒメグモは「culicivora=クリキヴォラ(蚊を食べる)」という,
実に残念な学名がついている.
和名のカグヤを残した先人に感謝.

コスモを感じるw


体長はメスが約4.5~5.5mm,
オスが2.3~3mm前後と,
ヒメグモの仲間では比較的大型.
腹部がほぼ球状で丸く,
後端がやや尖る形が特徴.
 裏面には小さな黒い斑紋がある.

手乗り月


建物や人工物ではほとんど見かけないはずなので,
公園の研修離れの濡れ縁で見つけた時,
オオヒメグモだと思い込んでしまった.
本当は外雌器を顕微鏡で見る必要があるんだが,
Xで知り合った,クモ大好きな青年に教えてもらった.
クモ好きは優しい.これは間違いないと思う.

2025/04/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'04.3"N 137°01'38.0"E

自分用メモ