2025年7月27日日曜日

スズミグモ

スズミグモ(Cyrtophora moluccensis
クモ網
クモ目
コガネグモ科
スズミグモ属
スズミグモ

観察会の最中,完全にグロッキーな状態で見つけた.
公園内で,スズメバチの殺虫剤撒いたと聞いたから,
それにまきこまれたのかもしれない.

メスの体長は14~23mm程度,オスは3~5mm程度.
体色の詳細は資料によって異なり,
手持ちの図鑑は黄色だったので,同定に難儀した.
幸い、科博のPDFと同じ体色だったため,同定できた.
雌の腹部は卵形で丸々としている.
前方がやや幅広く、その背面前の方に一対の円錐形の突起がある.
この突起より前の部分は色が薄く,突起以後の部分は濃く色づき,
その中に白い部分が複雑な模様となって入り込む.

湿った暗所を好む.
石垣のすき間,崖地,洞窟の壁面の凹みなどに不規則な網を張る習性があり,
『涼みグモ』が名前の由来と思われていることもあるが,
『巣住みグモ』が由来とのこと。
『涼みグモ』の方が愛らしいのにもったいない.

北上しつつ分布が広がっており,東京都内でも近年記録があるなど,
生息域は拡大傾向にある,南方系のクモだが,
その一方で,生息環境が温帯林の笹原や湿った暗所に限られており,
これらの環境の減少に伴い,数を減らしている地域もある.

久しぶりの大物


久しぶりに,蜘蛛らしい蜘蛛を手に入れた気がする.
どこも欠損が無いし,良い標本になりそう.

方眼紙を使うよりこちらの方がよく解るので


もうほとんど☆になりかけてるし,
時間をかけて苦しまないよう,記録を取ったら液浸標本にしよう.
あとで拡大して見られるよう腹部も

色彩変異型なので,背中の色も撮影.
アルコールに浸けちゃうと,色が抜けることがあるからね.
かっこいい、ただただかっこいい


後日談になるけど,翌日様子も見たら,
背中から白いものがブチュブチュと出ていた.
これは何かに寄生されたのかもしれない.
と言うことは蜂の麻酔毒か.
寄生もまた,美しい自然の一つ.

2025/07/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'04.5"N 137°01'36.5"E

自分用メモ

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