2025年7月28日月曜日

ニホンヒメグモ

ニホンヒメグモ(Parasteatoda japonica
クモ網
クモ目
ヒメグモ科
オオヒメグモ属
ヒメグモ

ヒメグモと言うと,このヒメグモ科の総称でもあるので,
最近はニホンヒメグモと呼ぶ人が多くなってる.
雌は体長4-5mm,頭部の幅が狭い.
腹部が丸くて,足はきゃしゃで長い.
全体にオレンジ色で,中央の黒い斑紋を挟むように白い帯が前後に走り,
脚が黒くて,取り敢えずかわいい.

落ち葉を運んできてぶら下げて,
それを笠状に丸めて住処にする.
周りを立体網で囲って生活してるんだけど,
とにかくかわいい.

お住いの全景


真ん中に見える落ち葉に卵と一緒に隠れてる.
あぁ可愛い
そのオレンジの球体が彼女


落ち葉はちゃんと糸でくっつけて,
テント状にしているところが,もうかわいい.
長くて黒い脚もおしゃれ.
卵と一緒に暮らしてる


かわいそうだけど,お持ち帰りしてじっくり観察.
小さい.本当に小さい.
背景はいつもの5mm方眼


背中の模様がまたかわいい.
このクモは特に珍しいわけでもなくて,
家の周りとかの樹の茂みを探すと,
比較的簡単に見つかる.
ちょっとセクシーw


液浸標本にさせてもらった.
かわいいので,もうニホンヒメグモはしばらく捕まえない.
ヒメはヒメなのヒメなのだ(弱虫ペダル)

2025/07/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'04.3"N 137°01'38.0"E

自分用メモ

2025年7月27日日曜日

スズミグモ

スズミグモ(Cyrtophora moluccensis
クモ網
クモ目
コガネグモ科
スズミグモ属
スズミグモ

観察会の最中,完全にグロッキーな状態で見つけた.
公園内で,スズメバチの殺虫剤撒いたと聞いたから,
それにまきこまれたのかもしれない.

メスの体長は14~23mm程度,オスは3~5mm程度.
体色の詳細は資料によって異なり,
手持ちの図鑑は黄色だったので,同定に難儀した.
幸い、科博のPDFと同じ体色だったため,同定できた.
雌の腹部は卵形で丸々としている.
前方がやや幅広く、その背面前の方に一対の円錐形の突起がある.
この突起より前の部分は色が薄く,突起以後の部分は濃く色づき,
その中に白い部分が複雑な模様となって入り込む.

湿った暗所を好む.
石垣のすき間,崖地,洞窟の壁面の凹みなどに不規則な網を張る習性があり,
『涼みグモ』が名前の由来と思われていることもあるが,
『巣住みグモ』が由来とのこと。
『涼みグモ』の方が愛らしいのにもったいない.

北上しつつ分布が広がっており,東京都内でも近年記録があるなど,
生息域は拡大傾向にある,南方系のクモだが,
その一方で,生息環境が温帯林の笹原や湿った暗所に限られており,
これらの環境の減少に伴い,数を減らしている地域もある.

久しぶりの大物


久しぶりに,蜘蛛らしい蜘蛛を手に入れた気がする.
どこも欠損が無いし,良い標本になりそう.

方眼紙を使うよりこちらの方がよく解るので


もうほとんど☆になりかけてるし,
時間をかけて苦しまないよう,記録を取ったら液浸標本にしよう.
あとで拡大して見られるよう腹部も

色彩変異型なので,背中の色も撮影.
アルコールに浸けちゃうと,色が抜けることがあるからね.
かっこいい、ただただかっこいい


後日談になるけど,翌日様子も見たら,
背中から白いものがブチュブチュと出ていた.
これは何かに寄生されたのかもしれない.
と言うことは蜂の麻酔毒か.
寄生もまた,美しい自然の一つ.

2025/07/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2002
緯度・経度 35°30'04.5"N 137°01'36.5"E

自分用メモ

2025年7月26日土曜日

ハラクロコモリグモ

ハラクロコモリグモ(Lycosa coelestis
クモ網
クモ目
コモリグモ科
コモリグモ属
ハラクロコモリグモ

博物館の親子講座の休憩時に,庭で発見.
そっと手の上にのせてみたけど逃げずにおとなしくしていた.
コモリグモは足が速くて,追いつけないことが多いのに,
こんな珍しいこともあるんだな,と.

何も容器を持って行ってなかったので,
飲んでいたペットボトルのコーヒーをすぐに空にして,
それに入れてお持ち帰り.

しばらく,自室で飼育.
餌は最近よく出るG.
すごいな,ものすごい勢いで飛びついたよ.

同定が難しいんだよな

この手のクモはよく似た子が多くて,同定も困難.
なんとか拡大して写真を撮って,それを鮮明にして,
パープレさん(perplexity)に放り込んで,コモリグモの仲間までは追い込めた.
眼の配置に特徴がある

体色は褐色系(茶色~灰色がかった模様)
脚が長く,脚にも模様や帯(ストライプ)があり,全体的に毛が目立つ
眼は前方に大きな眼が2つ,その上に中くらいの眼2つ,その他小さい眼4つという,
特徴的な8眼配列.
体型は,扁平な体で,脚が発達していて動きが速い.
大きさは,画像の方眼紙(5mm)のサイズから,
コモリグモの仲間に多い中~大型種に該当.
中・大型も良いね~

先日,庭の草取りしていた時に確保したのもコモリグモの仲間.
逃げられちゃったけど,写真は撮っておいた.
【閲覧注意】
トライポフォビアには見せられない

背中にボツボツと見えるのが全部コグモ.
これ逃がした場所が自室なんだよな.
まだ捕まえられずにいるんだけど,どこ行っちゃったんだろう.
笑えない…

2025/07/26
岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1(みのかも文化の森)
メッシュコード 5337-1041
緯度・経度 35°27'22.8"N 137°01'19.7"E

自分用メモ