アセビ(Pieris japonica subsp. japonica)
分類
キク類 ツツジ目 ツツジ科 スノキ亜科 ネジキ連 アセビ属
キク類 ツツジ目 ツツジ科 スノキ亜科 ネジキ連 アセビ属
名前の由来と毒性
アセビは漢字で「馬酔木」と書く。
この名は、葉に含まれる有毒成分をウマが食べると、
毒に当たって苦しみ、酔ったようにふらつくことに由来するとされる。
この名は、葉に含まれる有毒成分をウマが食べると、
毒に当たって苦しみ、酔ったようにふらつくことに由来するとされる。
有毒成分は葉だけでなく、花、実、枝、根を含む全草に含まれている。
主な毒成分はアセボトキシンやグラヤノトキシンなどのジテルペン類である。
これらの毒はウマだけでなく、ヒトや犬猫にも有害であるため、
取り扱いには十分な注意が必要だ。
主な毒成分はアセボトキシンやグラヤノトキシンなどのジテルペン類である。
これらの毒はウマだけでなく、ヒトや犬猫にも有害であるため、
取り扱いには十分な注意が必要だ。
観察ポイント
多くの草食動物はアセビを忌避するため、食べ残される。
そのため、シカなどの草食動物が多い地域では、
他の植物が食害を受ける中、アセビだけが目立って多く生育している光景が
しばしば観察される。
これは自然界における植物の防御戦略の好例である。
多くの草食動物はアセビを忌避するため、食べ残される。
そのため、シカなどの草食動物が多い地域では、
他の植物が食害を受ける中、アセビだけが目立って多く生育している光景が
しばしば観察される。
これは自然界における植物の防御戦略の好例である。
形態的特徴
アセビは常緑広葉樹の低木から小高木で、
樹高は1.5〜5メートルほどになる。
自生するものの中にはかなり大型の個体もあり、
樹齢100年から200年に達する老木も各地で見られる。
樹高は1.5〜5メートルほどになる。
自生するものの中にはかなり大型の個体もあり、
樹齢100年から200年に達する老木も各地で見られる。
葉は枝の先端に集まってつき、
長さ3〜8センチメートルの長楕円形から倒披針形を呈する。
葉縁には細かい鋸歯があり、葉身は深緑色で厚く、表面には光沢がある。
春の芽吹きは赤みを帯びて美しく、遠目にもよく目立つ。
長さ3〜8センチメートルの長楕円形から倒披針形を呈する。
葉縁には細かい鋸歯があり、葉身は深緑色で厚く、表面には光沢がある。
春の芽吹きは赤みを帯びて美しく、遠目にもよく目立つ。
観察ポイント
早春(2月下旬〜4月上旬)に、白色またはピンク色の壺形の花を総状花序に多数つける。
スズランに似た可憐な花は、まだ他の花が少ない時期に咲くため、
春の訪れを告げる花として親しまれている。
早春(2月下旬〜4月上旬)に、白色またはピンク色の壺形の花を総状花序に多数つける。
スズランに似た可憐な花は、まだ他の花が少ない時期に咲くため、
春の訪れを告げる花として親しまれている。
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| 少し早く開花していた |
文化的背景
アセビは万葉集にも詠われており、古くから日本人に親しまれてきた植物である。
特に有名なのは、大伯皇女(おおくのひめみこ)が
最愛の弟である大津皇子を亡くした際に詠んだ歌である。
特に有名なのは、大伯皇女(おおくのひめみこ)が
最愛の弟である大津皇子を亡くした際に詠んだ歌である。
「磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど 見すべき君が ありと云はなくに」
(意訳:磯のほとりに生えている馬酔木を手折って見せたいけれど、
見せるべきあなたはもういないのだ)
見せるべきあなたはもういないのだ)
この歌には、美しいアセビの花を見ても、
それを共有できる人を失った深い悲しみが込められている。
それを共有できる人を失った深い悲しみが込められている。
補足情報
庭木や公園樹としても植栽され、園芸品種も多数作出されている。
有毒性を利用して、かつては殺虫剤として葉の煎汁が用いられた歴史もある。
庭木や公園樹としても植栽され、園芸品種も多数作出されている。
有毒性を利用して、かつては殺虫剤として葉の煎汁が用いられた歴史もある。

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