2022年7月10日日曜日

『昆虫採集をする子供達へ(2)』

そして、昆虫採集でやっては行けないこと。 これ大事。 ①一人で行かない。 ②走らない。 ③他所で手に入れた昆虫を放さない。 ④初めて見る赤黒、黄黒の虫は触らない。 ⑤天気が悪くなっても粘らないダメ絶対。 補足とか理由とか~ ①事故した時、連絡してくれる人が居ること。 必ず2人以上で行動してね。 そして、行き先とだいたいの帰宅時間と、 何を捕まえに行くか、お父さんお母さんに言ってね。 お父さんお母さんは、 何を捕まえに行くか聞いても、よく解らん。 と思われるかもしれませんが、 子供のネットワークはすさまじいです。 帰宅時間過ぎても帰ってこない。 じゃあ、お友達に少し聞いてみるかと、 〇〇を捕まえに行ったんだけどと言うと、 即座に捕獲場所を数か所教えてくれます。 ②走らない。 夢中になって追いかけたくなりますが、 整地された場所でないと、木の根につまづいて転んだり、 マムシを踏んづけて咬まれたり、 隠れた側溝に足を取られたりします。 持ち物を落としたり、それで壊したりもするので、 ゆっくり移動しましょう。 ③他の場所で捕まえた昆虫、 どこかで買ってきて飼育していた昆虫、 絶対逃がさないでください。 国内外来種として問題になっています。 人為的な亜種が爆誕する可能性があります。 環境破壊です。やめてください。 人の手によって食料を得ることを覚えてしまった、 また、外敵の脅威を知らない生き物が、 いきなり野山に放されたら、数日で殺されかねません。 ④初めて見る赤黒、黄黒の虫は触らない。 これらは警戒色と言って、有毒種である可能性が非常に高いです。 始めてみた場合は、絶対に触らないこと。

黄色と黒は警戒色









なかには、そういった有毒種に擬態している昆虫もいます。 『これは〇〇という昆虫だ』と、はっきり区別できるもの以外は、 絶対に触らないでくださいね。 ⑤天気が悪くなっても粘らない。 少し雨が降ってきたけど、もう少し粘ってみるか。 は大変危険です。 それに、最近のゲリラ豪雨は極悪です。 雨に濡れると体温も下がります。 服が濡れて重くなります。 ゴロゴロ雷の音が聞こえたら、さっさと帰宅しましょう。 雨が降り出したら、 昆虫も隠れちゃいますから。 特に、カーボンロッドを使っている、大きなお友達。 雷と高圧線は死神と思って避けてくださいね。 他にも、やってはいけないことはたくさんあります。 人の土地で昆虫採集したり。 木々、草花を折ったり、切ったり。 大量に乱獲したり。 お父さん、お母さんと何がだめなことなのか、 よく話し合っておくのも良いかもしれませんね。

『昆虫採集する子供達へ(1)』

Twitterでコソコソと書いたら意外と反響が良かったので、
ここにも書いておきますね。
対象は、虫捕りを始めた子や、その保護者の方。
昆虫採集は、意外と危険なんだけど、
気を付けるポイントを守れば、
自分の命や、小さな命を見つめる
大切な体験になると思います。

もうすぐ夏休みです。 全国の虫好きな子を持つ、お父さんお母さん。 昆虫等採集される際は、 以下の事に気を付けてくださいね ①長そで、長ズボン、首にタオル、必ず帽子も準備しよう。 ②夜の採集は必ず、親が同伴してね。 ③毒虫、熱中症対策は徹底してね。 ④トラップには連絡先を必ず記入してね。 ⑤無駄に殺して放置しないでね。

補足とか理由とか~

①長そで、長ズボン、首にタオル、必ず帽子を準備してね。 そしてサンダル厳禁。長靴は時として危険だから注意。 漆の木があります。毛虫が居ます。 マダニムカデもいます。 肌の露出は、徹底的に控えてください。 首のタオルは、えりくびからマダニが入るのを防ぎます。 冷感素材のフェイスマスクや、ネックゲイターもお勧めです。 出来たら薄手の手袋、ゴム手袋もお勧め。 手で払った枝に、毛虫が付いていることが良くあります。 長靴がなぜ危険かと言うと、 長靴を履いたまま池にはまっちゃった場合、 靴に水が溜まり大変重くなります。 そのため、浮き上がることが出来なくなるんです。 だから、スニーカー。 サンダルは怪我したり、 ムカデに咬まれたりします。 やっぱり、スニーカーがお勧めです。 ②夜の採集は必ず、親が同伴してね。 車の中で待っているから、と言うのはやめてね。 暗いと明かりの届く場所しか確認できません。 マムシは夜行性だったりします。 何かあったとき、速やかに救急車が呼べるか、 車で移送できるようにしてください。 それと… 夜遭遇する一番危険な生物は、人間です。 夏の夜出会う、大人の不審者は私でも怖いんです。 まぢで怖いんです。 毒虫熱中症対策は徹底してね。 小さな箱に、救急セットを用意。 虫よけスプレーと、ひるさがりのジョニー、 ポイズンリムーバーと、除菌ティッシュ、 ガーゼと、絆創膏。 水筒は必ず持って行く。 こまめに少しずつで良いから、水分補給。 塩タブレットと、急冷剤は必需品。

持って出かける救急セット










少しお高いですが、

空調服もオススメです。 服に、クールスプレーかけると涼しいです。 トラップには連絡先を必ず記入。 連絡先を記入したくないのなら、 トラップは絶対仕掛けない事。 他人の土地にトラップを仕掛けるのだから、 連絡先をかくのはあたりまえだよね。 そして、必ず回収すること。必ずだよ。 トラップだけじゃなくて、 自分の持ち物にも名前を書いておくと良いよ。 ピンセットとか懐中電灯とか、 虫捕りに夢中になっていると 置き忘れてきちゃうことがあるからね。 ⑤無駄に殺して放置しない。 殺すなら持って帰って、 美しく標本にしてください。 『ザコはいらない』と言って、 殺して捨てていくオタンチンがたまにいます。 ザコは居ません。 その日その場所でそのタイミングで出会えた奇跡です。 要らないなら、元の場所にそっと戻しましょう。 それと、飼育できないほど捕まえないように。 飼育ケース買ったり、エサ買ったり、 お金が大変なことになります。 飼育できないから、手放すというのは、 無駄に殺すのと同じことです。
大人の方は、とにかく子供に見られた時、
『カッコイイ!』と思われるような行動をとってくれ。 としか言えない。