2024年10月31日木曜日

オナガグモ

オナガグモ(Ariamnes cylindrogaster
クモ網
クモ目
ヒメグモ科
オナガグモ属
オナガグモ

網を作るクモだが,糸を数条張るだけ.
腹が長いのではなく,肛門より後部が長いので,
名前通り『尾』が長いことになる.
蜘蛛を捕食することで知られる.
緑色と褐色の物がいる.
今回は褐色タイプのよう.

細くて長い割に動きが早い

フィルムケースの中で,
ウネウネ動く姿は,あまり気持ち良いものではないな.
カワトンボのヤゴみたい

観察会に参加した子供が捕獲してくれたんだけど,
捕獲する前に,生態写真が撮りたかった.
観察会で捕獲するのは辞めたほうが良いような気がした.

2024/10/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2001
緯度・経度 35.50137476・137.0251096

自分用メモ
オナガグモ(虫ナビ)

2024年10月30日水曜日

ハラビロミドリオニグモ?

ハラビロミドリオニグモ(Araneus viridiventris)
クモ網
クモ目
コガネグモ科
オニグモ属
ハラビロミドリオニグモ

さて,困った.
小さいうえに,見当もつかない.
クモの生態写真は,コンデジじゃだめだと解っているのに,
機動性とか軽量化が優先してしまい,
結局コンデジを持って行ってしまう.
その結果がこれだorz

AFでは無理な世界

AFで捉えられるような目立つ網を作るわけがないじゃないか.
しかも、ほとんどが小さい.
良く動く上に,捕獲も狙わないといけない.
やはり,この装備で行くべきだった.
クリーチャー

取り敢えず捕獲して帰宅.
捕獲するにも,吸虫管と筆が必要かもしれない.
撮影してみたのがこれ.
この場所で2回確認している,
サツマノミダマシの仲間と期待しながら.
サツマノミダマシじゃなかった

お腹のフォルムが,トリノフンダマシっぽい.
ハラビロミドリオニグモ?
それにしては頭が白い.
顕微鏡案件…

サツマノミダマシは,こんな幅のあるお腹じゃないしなぁ.
困ったなぁ。

2024/10/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2001

2024年10月29日火曜日

アリグモ

アリグモ(Myrmarachne japonica
クモ網
クモ目
クモ亜目
ハエトリグモ科
アリグモ属
アリグモ

日中のアリグモの,可愛らしい姿を確認できた.
葉っぱにお布団作っていた.

可愛らしい

今年はなんだかアリグモに縁がある.
どうもメスのようだったので,お持ち帰りすることにした.
メスは本当にアリにしか見えない.
肢が8本あるから,かろうじてクモと判断できるけど,
それすらも普段,前足は触覚に見せているから,気が付かない.
丸い目がキュート

メスは大きな顎を持つオスと違い,
動きやすいためか,よく跳ねる.
他のハエトリグモほどではないけど,
オスに比べるとかなり俊敏だ.

2024/10/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2001
緯度・経度 35.50137476・137.0251096

自分用メモ

2024年10月28日月曜日

ヤリグモ

ヤリグモ(Rhomphaea sagana
クモ網
クモ目
ヒメグモ科
イソウロウグモ亜科
ヤリグモ属
ヤリグモ

最初は脱皮した抜け殻と思い,
気にもしなかったんだけど,
視界の隅で不自然に動いたことに気が付き,
慌てて撮影したのがこれだ.
いかに慌てていたかよくわかる

どう見ても脱皮殻

生態写真を撮らずに捕獲して,
帰宅して後悔したことが何度もあるので,
ボケてもブレても撮っておくことは大事だな.

小さいし,白っぽいから脱皮殻に見えるわけよ

このヤリグモ,クモを食べるクモ.
網を作るクモの巣に寄生して,
その家主を食べてしまうと言う習性.
おとなしく名前通り(イソウロウグモ亜科),
居候だけしていればよいのに,これじゃノットリグモじゃないか.
お腹の出っ張った所が肛門

クモの写真は夜撮らない方が良いな.
クモはたいてい夜行性だから,夜は活発に動くから.

2024/10/27
岐阜県美濃加茂市山之上町7559番地(みのかも健康の森)
メッシュコード 5337-2001
緯度・経度 35.50137476・137.0251096

自分用メモ
ヤリグモ(旧三重クモ談話会)
ヤリグモ(虫ナビ)

2024年10月27日日曜日

ツキイチ観察会『2024/10 健康の森の様子』

紅葉が始まりつつあるなか、
10月の観察会スタート。

一言で振り返ると、観察会と言うより、
採集会になってしまった…
生き物が好きなのか、捕まえて飼育するのが好きなのか、
なんかそのあたりの線引きが難しい。
捕まえて飼育するのも、生態を理解する上では欠かせないと思うけど。
最初から捕まえることを目的とするのは、なんか違う気がする。
たくさん捕まえなくても良いと思うんだ…

少し暑い

あと、ここは山道で未舗装が多いから、
ベビーカーでの参加は厳しいと思う。
車いすへの対応とか、今後どう対応するか考えないとね。

早速フユワラビ。フユノハナワラビとか、寒ワラビとも。
「ワラビ」という名前から、
「食用になるのか?」と聞く人が多いと。
実際、胞子葉の葉柄部分を茹でて食べることができるみたいだけど、
苦くてあまり美味しくないそうだ。
刈り取って乾燥させたものは、下痢とかの薬になるみたい
葉が可愛いシダの仲間

そしてムラサキシメジ。
こんな色だけど、食べられる。
でも生で食べると中毒起こすので注意。
と言うか、キノコは採って食べずに買って食べよう。
キノコは難しい

このあたりから(割とすぐ)
初参加の少年たちが暴走し始める。
「蛇を捕まえたい」とか、「カナヘビ捕まえる」とか。
確かに生き物好きなようだから、生き物の名前は良く知っている。
でも、見たものすべて獲ろうとするのは疑問を感じた。
生き物好きで、学校でも人気があるようだけど、
ガイドのS先生の説明を聞かないようでは、出禁にするぞ(笑)

捕まえて、虫かご入れて、
弟は虫かご無いから手に持って、
持ちきれなくなってぐずりだすし、
うちのセガレ君だったら、無理やり連れて帰るところだ。
フィルムケースも、プラカップも用意していたから良いけど、
当たり前のように受け取って捕まえるのはおかしいと思うぞ?


もう網は持ち込み禁止にするか(笑)

2024年10月12日土曜日

ヤサアリグモ

ヤサアリグモ(Myrmarachne innermichelis
クモ網
クモ目
クモ亜目
ハエトリグモ科
アリグモ属
ヤサアリグモ

蟻に擬態するハエトリグモの仲間.
翅をもつ昆虫は,蜂に擬態するけど,
翅をもたないクモは,蜂並みに嫌われる蟻に擬態することで,
捕食を避けている.
脚が八本あるため,一番前の脚をバンザイして,
蟻の触覚に見せている.

前足おろすなw

今回は知り合いが捕獲してくれたので,
生息環境の撮影はできなかった.
というか,ハエトリグモの仲間は撮影しているうちに視界から消えるので,
即捕まえない事には詳しく観察できない.
お腹側、イヤン

ふつうのクモは明らかに頭とお腹と確認できるが,
アリグモの頭部はどうなってるの?って感じ.
ね?不思議でしょ?

残念な進化をしたクモで,
蟻に似せたために,ウエストが細くなりすぎ,
一度に多くの食事ができず,餓死するものも少なくないとか.
珍しいクモではなく,身の回りに普通に居るのに,
毎日そんな苦労していたなんて不憫だ.
あと,ハエトリグモの仲間なのに,ジャンプ力が小さい.
走り回るのは得意みたいで、素早く走り回るが,
一気に飛んで逃げられないから,敵に襲われることも多いと聞く.
目は真横に4個並ぶ

それにしても、立派な上あごだなぁ。
上あごが立派だと、オス同士のけんかで有利になる反面、
捕食時にものすごく邪魔になったり、
擬態しているはずが、そうは見えなくなってしまうとか…
残念過ぎる。
アリグモ、がんばれ。

2024/10/11
岐阜県美濃加茂市山之上町2292番地1(ぎふ清流里山公園敷地内)
メッシュコード 5337-1072
緯度・経度 35.47550916・137.03619625

自分用メモ